消費者庁は2021年3月1日、Libeiroとシズカニューヨークのアフィリエイト広告に対して、虚偽・誇大な表示を確認したとして、消費者に注意喚起をおこないました。
企業情報
社名:Libeiro
設立:2016年5月
所在地:東京都中央区新川 1-3-3 グリーンオーク茅場町 7F
資本金3,00万円(2021年3月1日)
社名:株式会社シズカニューヨーク
所在地 : 東京都渋谷区東1-27-6
設立 2015年2月
資本金 5,000万円(2021年3月1日)
行為の概要
問題となった商品はLibeiro(リベイロ、東京)の「エゴイプセビライズ」とシズカニューヨーク(東京)の「シズカゲル」。それぞれ消費者の自主的かつ合理的な選択を阻害する恐れがある行為を確認したという。
「エゴイプセビライズ」と「シズカゲル」のアフィリエイト広告には、「短期間で肌のシミが確実に消えるかのような内容の体験談やSNSの投稿画像が表示されていたが、実際には、アフィリエイト広告を作成したアフィリエイターが画像やテキストを編集して実在する消費者の体験談であるかのように見せかけた架空のものであった。
両社は修正指導できる立場であったにもかかわらず、発注先の会社に適切な指導をせず放置したとして、消費者庁は消費者安全法に基づき公表し、注意喚起した。
またあたかも特別価格での販売や、在庫が少ないかのように表示していたが、実際にはそのような事実はなく、虚偽誇大広告であると認定した。
両社の対応
Libeiroの対応
・当該広告は、業務委託先が制作および運用していたものであり、弊社にて広告内容を作成し、あるいは広告内容について指示をしていたものではない
・結果的商品に関して不適切な広告がおこなわれたことでお客様ならびに関係者の皆様に迷惑をおかけしたことを心より深くお詫びする
・今後は法令遵守を一層徹底し、対処する
シズカニューヨークの対応
・当該アフィリエイト広告は、業務委託先、が作成したものであり、弊社が関与して、広告内容の指示、事後的に承認をしていたものではない
・結果的に弊社商品に関して不適切な広告がおこなわれ、お客様ならびに関係者の皆様にはご心配、ご迷惑をおかけしたことを、心よりお詫びする
・今後は法令遵守を一層徹底し、対処する
本件のポイント
本件で注目すべきは、注意喚起されたLibeiroとシズカニューヨークは違反行為の主体ではない点です。自ら誇大表示したわけではなく「指導・修正できる立場にあった」ことで関与認定され、注意喚起に至りました。
注意喚起とはいえ、社名公表となっていますから、信頼失墜は免れないでしょう。
今後違反の当事者でなくても、関与していただけで行政処分の対象、といったケースがでるかもしれません。
景品表示法の規制対象の考え方はこちらで詳しく解説しています。
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