


景品表示法の確約認定第4号が公表されました。株式会社イングリウッドが、客観的な調査も行わず「ランキングNo.1」などと表示していたほか、対価を払ってInstagramに投稿させた表示を自社ページで引用し、「SNSでも人気」などと表示していたとのこと。これらは優良誤認表示(景品表示法第5条第1号)やステルスマーケティング(景品表示法第5条3号指定告示)に該当します。同社は是正計画を提出し、確約手続が認定されました。今後は再発防止策や返金対応が実施されます。
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本件の概要
消費者庁は、2025年9月19日、株式会社イングリウッドの確約申請に対して、確約計画の認定を行いました。
同社は、冷凍宅配食「三ツ星ファーム」について、自社ウェブサイト等において、
「ご好評につき3冠達成!」、「プロの料理人がオススメする宅食ランキングNo.1」、「宅食サービス総合支持率ランキングNo.1」、「ダイエット中の女性が選ぶ食事サービスNo.1」、「たくさんの方に選ばれています」等と表示していましたが、実際には、これらの表示は、それぞれ客観的な調査に基づいたものではありませんでした。
いわゆる「不当なNo.1表示」です。


また、同社は本件商品を一般消費者に販売するに当たり対価の提供を条件に、Instagramへ投稿させた表示を自社ウェブサイトの「レンチン5分のご褒美ご飯 SNSでも話題に!」との表示箇所等において抜粋するなどして表示していました。





つまり一般人にお金を払ってSNSに投稿させたものをスクショして「SNSでも話題です!」って自作自演してたってことですね。
このような表示が、実際の取引条件よりも著しく有利であるかのように誤認させていたとのことです。
景品表示法の「確約手続」とは
確約手続とは、違反行為をしても、表示の是正計画を事業者が自ら内閣総理大臣に申請をし、認められた場合、措置命令や課徴金納付命令を受けないことにする制度です。


確約計画の内容
① 違反行為(星5口コミの条件付割引、従業員による投稿、比較対照価格の不当表示)を一般消費者、役員、従業員に周知徹底すること
② 再発防止策を講じ、今後同様の表示を行わないことを取締役全員で決定すること
③ 被害を受けた可能性のある一般消費者に対し、支払われた料金の一部を返金すること
④ 上記措置の履行状況を消費者庁に報告すること