今日、消費者庁開催の「消費者庁食品表示懇談会」を傍聴してきました。
消費者庁食品表示懇談会とは以下のような背景から中長期的な食品表示制度のあり方について議論するものです。
- コーデックス委員会の食品表示部会において、「技術革新を利用した食品情報の提供に関するガイドライン」の策定に向け、国際ルールづくりの議論が進んできたこと
- 令和6年に食品衛生基準行政が消費者庁に移管されることなど
薬機法ライターに関係する今後の動きとしては、次のような方向性が示されました。
- 表示禁止事項を明確化するため、「無添加表示」に関するガイドラインを策定すること(現行では消費者の誤認を招く無添加表示が存在する、具体的な表示禁止事項が曖昧)
- 消費者の誤認を防止する観点から、「人工」、「合成」の用語を削除すること(現行では「人工甘味料」、「合成保存料」等の用語が無添加表示のためだけに使用されている)
- 栄養強化目的で使用した添加物の表示義務化(現行では一部を除き原則任意)
年内をめどに取りまとめる運びとのことですので、来春あたりに食品表示規制に動きがあるのではないでしょうか。
今後の動きに注目です。
コーデックス委員会とは、食品の衛生や残留農薬、添加物、表示などに関する国際的な基準を設けて、食品の安全と公正な貿易の確保をしようという組織です。国連食糧農業機関(FAO) と世界保健機関(WHO) によって1963年に設立されました。
10の一般問題部会からなり、国際食品規格(コーデックス規格)の策定をおこないます。薬機法ライターに特に関係するのは食品表示です。
・一般原則 CCGP (フランス)
・ 食品添加物 CCFA (中国)
・ 食品汚染物質 CCCF (オランダ)
・ 食品衛生 CCFH (米国)
・ 食品表示 CCFL (カナダ)
・ 分析・サンプリング法 CCMAS (ハンガリー)
・ 残留農薬 CCPR (中国)
・ 食品残留動物用医薬品 CCRVDF (米国)
・ 食品輸出入検査・認証制度 CCFICS (豪州)
・ 栄養・特殊用途食品 CCNFSDU