景品表示法|確約認定第2号が認定されました

薬機法の専門家 橋本 駿

景品表示法の確約認定第2号が公表されました。株式会社LAVA Internationalが、口コミ投稿を条件とした割引や、従業員による虚偽の投稿、不当な価格表示を行っていたことが明らかになりました。これらはステルスマーケティングに該当します。同社は是正計画を提出し、確約手続が認定されました。今後は再発防止策や返金対応が実施されます。

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目次

本件の概要

消費者庁は、2025年8月28日、株式会社LAVA Internationalに対して、景品表示法第5条第2号および第3号(ステルスマーケティング告示)に基づく確約手続の認定を行いました。

同社は、「フェイシャル専門サロンDanjoBi」および「フェイシャル専門サロンMUQU」に関し、ホットペッパービューティー上にある「口コミ表示欄」(「総合」「雰囲気」「接客サービス」「技術・仕上がり」「メニュー・料金」の評価項目)への「★5」の口コミ投稿を条件に、次回利用時の施術料金から500円割引を提供すると告知していました。

出典:消費者庁資料

また、従業員自身が星5評価の口コミを投稿していました。いわゆるステルスマーケティングです。

そのほか、クーポンメニューにおいて、「最近提供実績のない価格」を比較対照価格として併記することで、お得に提供されているかのように表示していました。

出典:消費者庁資料

このような表示が、実際の取引条件よりも著しく有利であるかのように誤認させていたとのことです。

景品表示法の「確約手続」とは

確約手続とは、違反行為(優良誤認表示と有利誤認表示)をしても、表示の是正計画を事業者が自ら内閣総理大臣に申請をし、認められた場合、措置命令や課徴金納付命令を受けないことにする制度です。

確約計画の内容

① 違反行為(星5口コミの条件付割引、従業員による投稿、比較対照価格の不当表示)を一般消費者、役員、従業員に周知徹底すること
② 再発防止策を講じ、今後同様の表示を行わないことを取締役全員で決定すること
③ 被害を受けた可能性のある一般消費者に対し、支払われた料金の一部を返金すること
④ 上記措置の履行状況を消費者庁に報告すること

橋本 駿
消費者庁の誤りを指摘した薬機法の専門家
【この記事の著者】
薬機法や景品表示法などの専門家。NTTDocomoやハウス食品、富士薬品など大手企業との取引実績多数。
2023年には消費者庁の公的文書の誤りを指摘・改善、2024年にはわかさ生活に薬機法広告の専門家としてインタビューを受ける。
現在は専業薬機法ライターとして記事制作や表現のチェック、広告に関するコンサルティング、法務研修、講演活動などをおこなう。
消費者庁・公正取引協議会の「景品表示法務検定アドバンスクラス(合格者番号APR22000 32)」や東京都福祉保健局の資格を有する。その他薬機法関連の民間資格ももつ(薬事法管理者資格など)。

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