血中の鉄分やヘモグロビンなどが不足することで起きる、「貧血」。「貧血になどなったことがない」という人もいる一方で、「年中貧血に悩まされている」という人も一定数存在します。
貧血対策商材には常にニーズがありますが、健康食品で貧血対策をうたう場合、薬機法に注意が必要です。
健康食品で貧血はNG
薬機法では医薬品的な効能効果の標榜を禁じています。医薬品的な効能効果にあたるとされているものに「疾病の治療又は予防を目的とする効能効果」があります。
貧血は厳密には疾病名ではありません。しかし「貧血に効く」とすると消費者に医薬品であるかのようなイメージを与えるおそれがあります。よって健康食品で「貧血」は不可となります。
OK表現とNG表現
では薬機法上、どのような表現であれば可能で、どのような表現が不可になっているのでしょうか。
NG表現
【NG表現】
- 貧血対策
- 貧血に
- 貧血に改善
- 貧血に悩んでいるあなたに
- 貧血悩みに
気を付けるべきなのが、「貧血」の文字を使えばいくら「悩み」としてもNGになる可能性がある点です。疾患名に「悩み」をつければすべてOKになるのであれば、規制の意味がありません。
たとえば、糖尿病悩みを改善(NG)がん悩みを改善(NG)などいくらでもできてしまいますよね。「悩み」で切り抜けられるのは疾患とまではいえない表現、抽象的な表現までです。
[su_box title=”「悩み」を使えばセーフなのは「疾患とまではいえない表現」「抽象的な表現」” box_color=”#003f66″]
「効果を伝えたい、でも薬機法の規制があって自由に表現できない」
こんなときよく用いられる手段が「○○悩み」とし、”疾病を標ぼうしていない体“で訴求するもの。しかし、当然のことながら悩みの文言を使えばすべて許されるわけではありません。悩み訴求でOKとなるのは疾患とまではいえない表現、抽象的な表現までです。
例)
シミ悩み(OK)
くすみ悩み(OK)
など
ただし疾患とまではいえない表現、抽象的な表現にとどめれば絶対にセーフというわけではないので気をつけましょう。過去に「プヨプヨ脱ぎ脱ぎ」で摘発された事例があります。
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OK表現
続いてOK表現を見ていきましょう。
貧血はさまざまな表現にいいかえることができます。
【OK表現】
- 鉄分が足りない
- 朝起きられない
- 突然クラッとくる
- フラフラ対策に
- 女性や育ち盛りのお子様に
- 朝からダルダル
- 脱力感
- 倦怠感に
- 突然のめまい
- ダル重悩みに
- 鉄分補給に
- 葉酸補給
- 1粒にほうれん草〇g分の鉄分配合
「貧血」のいいかえの考え方
では貧血のいいかえ表現の考え方について見ていきましょう
訴求のコツ
- 「脱力感」「倦怠感」など主観的な表現にとどめる
- 「ダル重」「ダルダル「フラフラ」など貧血の状態をいいかえる
- 「朝起きられない」「突然クラッと」など貧血によっておこる状況をいいかえる
- 栄養補給表現にする
訴求のコツとしては「脱力感」「倦怠感」など、効果効能ではなく、ことあくまでも主観的な表現にとどめる、「ダル重」「ダルダル「フラフラ」など貧血の状態、「朝起きられない」「突然クラッと」など貧血によっておこる状況にフォーカスすることなどです。このように形容詞を使うとグッと表現のバリエーションが広がります。
法に触れずにアピールしたいことを表現するテクニックのひとつなので覚えておくとよいでしょう。
健康食品では現状維持や栄養補給は認められていますから、栄養補給表現を使ってもOKです。
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