精力減退・インポテンツなど、性にまつわる問題はいつの時代も関心が高く、安定した市場があります。しかし性機能向上を目的とした健康食品を販売する場合、薬機法に気をつけなければなりません。健康食品で性機能の向上(精力減退・インポテンツ)はうたえるのでしょうか?
景品表示法務検定アドバンス(消費者庁、公正取引協議会主催)食品の適正表示推進者(東京都福祉保健局主催)などを所有する専業薬機ライターが解説します。
性機能の向上はNG
性は人間の根源的欲求であり、性機能向上を目的とした商品には、常に一定のニーズがあります。そして副作用リスクから、バイアグラなどの医薬品よりも穏やかなものを求める消費者も少なくありません。ゆえにサプリメントなどのニーズが高いわけですが、やはり気をつけなければならないのが薬機法です。
薬機法では医薬品的な効能効果の標榜を禁止しています。医薬品的な効能効果には「身体の組織機能の一般的増強、増進を目的とする効能効果」が含まれるので、身体の特定部位への言及、改善や機能向上など変化の標榜は認められません。
したがって男性機能を向上させるかのような表現は薬機法上問題となります。
OK表現とNG表現
ではどのような表現が不可でどのようないい替えが可能なのでしょうか。
NG表現
身体の機能を向上させるかのごとき印象を与える表現は、基本的に認められません。
【NG表現】
- 精力減退に
- 男性機能を向上します
- 精力減退の悩みにおススメ
- インポテンツ改善
- インポテンツになってしまった方
- 性機能向上
- 男性機能の衰えを感じてきたら
また気を付けなければならないのが機能向上そのもののの標榜だけでなく、「男性機能の衰えを感じてきた」「インポテンツになってしまった」など機能低下した人におススメとするのも不可になる点です。
「機能低下した人におススメ=機能向上させる効果がある」
というロジックになるからです。
OK表現
では、どのような表現であれば可能なのでしょうか。
【OK表現】
- オトコしての自信がなくなってきた方に
- 男の活力
- 活力ケア
- 情熱的な夜のための
- パートナーを満足させられていない
- いつもパートナーが不満そう
- 妻を喜ばせたい
- いざというとき元気が出ない
- まだオトコとしての自信を失いたくない
- かつての自信を取り戻したい
- 妊活中の方
- いつまでも現役でいたい
- 自信増大
- 持続力
- 活力ビンビン
- 自信ギンギン
健康食品で性機能向上をうたう場合、以上の表現であれば可能です。(最後の方は少し(かなり?)下品ですが…)
また
- マカサプリ
- クラチャイダム
- ノコギリヤシ
など、「男性機能の向上に効果があることが一般的に知られている」成分を表記するのも手です。
成分を掲げているだけなので、広告とみなされず薬機法の対象になりません。
訴求のコツとしては
- 「自信」「プライド」など内面に焦点をあてる
- 「パートナーを満足させる」「妻を喜ばせたい」など、相手にフォーカスする
- 「情熱的」「元気が出ない」などぼかした表現を用いる
などです。
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