最近、メンズ向けのスキンケア商品も続々売り出されています。ですが「何となく興味はあるけど男性がスキンケアすることに抵抗がある」「やってみたいけど具体的なやり方がわからない」といった理由から、踏み出せないでいる人もいるかもしれません。そこで本稿ではメンズスキンケアのメリットから具体的なスキンケアの手順、注意点などを薬事法管理者の視点から紹介します。
「薄毛じゃないし、太ってもいない、顔もソコソコいけてるはず…なのになぜかモテない(泣)!」と嘆いているそこのあなた、もしかしたらモテない原因は肌かもしれませんよ!この機会に、モテ肌をゲットしちゃいましょう!
メンズこそスキンケアすべき3つの理由

「男がスキンケアなんて…」という思っている人もまだまだ多いでしょう。
しかし実は男性こそスキンケアをすべきなんです。
男性こそスキンケアすべき理由1:男性肌はカサつきやすいのに油ギッシュ

出典:ポーラ化成が男性の肌を徹底調査 おでこのテカリは洗顔後 4 時間後から大幅に増加する など|ポーラ
男性肌は女性肌に比べ、水分蒸散量が 2 倍以上多く、皮脂量は約 3 倍とのデータがあります。つまり男性肌はカサつきやすいのに油ギッシュです。
そして肌トラブルの多くは
- 乾燥
- 過剰な皮脂
が原因とされています。
ですから男性こそスキンケアで保湿してあげることが大切なのです。
とくに20代後半あたりからは肌のターンオーバー機能が衰えはじめ、一度肌トラブルになるとなかなか治らないようになります。できるだけ早い時期からスキンケアを始めましょう。
男性こそスキンケアすべき理由2:シェービングダメージのケアも必要

男性は髭剃りをします。乾燥した肌に髭剃りをすると傷けてしまうので、スキンケアで肌を保湿してあげることが大切です。
また髭剃り後、そのままにしているとかゆみや赤みがでることがあります。かゆみや赤みの症状もスキンケアで肌状態を整えることで予防可能です。
男性こそスキンケアすべき理由3:化粧をしないので外部刺激を直に受ける

女性と違って男性は化粧をしないので、素肌は常に無防備な状態で外気にさらされます。
紫外線や花粉などの刺激をダイレクトに受けることになりどうしても女性よりも肌ダメージを受けやすいわけです。
特に紫外線はシミやシワの原因になります。若いうちは大丈夫でも、蓄積されたダメージが40代を過ぎたあたりからシミやシワとなって現れてきます。
できるだけ早いうちからスキンケアを習慣にすることが大切です。
男性がスキンケアする3つのメリット

男性もスキンケアが必要なのはお分かりいただけたかと思います。ですが「まだ抵抗感が拭いきれない」という方もおられるでしょう。そこでここからは男性がスキンケアする具体的なメリットをご紹介します。
男性がスキンケアするメリット1:女性にモテる

いうまでもなく男としての魅力をアピールするうえで、肌が綺麗であることは重要な要素です。肌が綺麗だと清潔感も出て女性に好印象を与えられます。
いくら香水で良い匂いがしても、オシャレでかっこいい服を着ても、肌が汚ければ女性は逃げてしまうでしょう。いわゆる「生理的に無理」というやつです。
他方肌がきれいだと、スキンシップも増えるかもしれません。男女関係なく人間なら誰しも汚いものには触れたくないと感じるものです。
もちろん肌が汚かったら絶対にダメというわけではありません。
しかし男性の肌がキレイであることで女性に
- 触れても良い
- 触れていたい
こんな風に思ってもらえる可能性が高まるのは確実でしょう。
男性がスキンケアするメリット2:若々しい外見をキープできる

どれだけ今どきの服を着て若作りしても、肌の状態が悪いと老けて見られてしまいます。ここに肌状態が若々しさに深く関係することを立証する研究データを2つご紹介します。
まずは2016年に化粧品製造販売会社のマンダムがおこなった「加齢による肌状態の変化およびその見た目の印象変化についての研究」です。
【調査概要】
同一人物の10年間の加齢による変化を分析
見た目の印象に影響を与える要素を調査
モデル乳液の 4 週間連用試験で肌状態の変化を測定
同一人物の10年間の加齢による変化を分析
まず調査では2005 年、2016 年に撮影した同一人物の顔画像に対し VAS 法と呼ばれる視覚的評価スケールを用いた第三者の男女計 92 名(20 代、40代)による見た目の印象評価をおこない、10年間の加齢による変化を分析しました。
結果、「若々しい」という印象が最も大きく低下していることが判明しました。
見た目の印象に影響を与える要素を調査
次に、「多変量解析の数量化1類」と呼ばれる手法を用いて見た目の印象評価をおこないました。
すると「若々しい印象」は「肌の明るさ」に左右されることが明らかになりました。
モデル乳液の 4 週間連用試験で肌状態の変化を測定
続いて男性 20 名(35~49 歳)を対象にモデル乳液の 4 週間連用試験を実施しました。
肌の色味値を測定し、連用前後の差を比較したところ、
角層水分量、バリア機能、皮膚粘弾性、キメについて大きく改善がみられました。

この研究で
- 「若々しい印象」は「肌の明るさ」に左右されること
- 「若々しい印象」はスキンケアによって改善されること
が判明しました。
参照:同一男性の肌を約 10 年前と比較分析。 40 代男性の「若々しい印象」は、「肌の明るさ」に左右されることを発見
次は同じくマンダムが2016年におこなった「外観のどの部分が見た目年齢に影響を与えるか」を検証した調査です。
【調査概要】
「若々しい」印象を判断する際に、顔のどの部位を見ているのかを視線計測
計 40 枚の顔画像について若々しい印象」について5 段階で評価してもらう
顔の各部位の注視割合を算出
「若々しい」印象を判断する際に、顔のどの部位を見ているのかを視線計測
まず正面の顔写真男性(35~49 歳)を対象に 3 次元画像カメラによる撮影をおこない、正面から撮影した顔画像40 枚の顔画像について評価者(20 代、40 代の男女計 19 名)が「若々しい」と印象を判断する際に、顔のどの部位を見ているのかを、アイトラッカーを用いて視線計測しました。
計 40 枚の顔画像について若々しい印象」について5 段階で評価してもらう
ひとりの評価者に対し、1 枚の顔画像を 5 秒間呈示し、その後、「若々しい印象」について5 段階で評価してもらいました。(順序に影響を受けないよう計 40 枚の顔画像をランダムに提示)
顔の各部位の注視割合を算出
顔画像を10つの部位に分割し、各部位の注視割合を下記手順にて算出しました。① 1 つの顔画像ごとに、評価者全体の、10 部位それぞれの平均注視時間(各部位が平均して何秒見られているのか)を算出。
② ①を元に、10 部位それぞれの注視時間について、40 枚の顔画像における平均値を算出。
③ ②を元に、10 部位における注視割合を算出。


結果、「若々しい」という印象を判断する際には、「目の周辺」を約 30%、「ほほ」を約 20%注視していることが分かりました。
この試験により
- ミドル男性の「若々しい印象」は、「ほほ」を見て判断される
ことが示唆されました(「目の周辺」は「ほほ」よりも10%多く注視されているものの、「目の周辺」は、第三者が相手の顔を認識する際にまず見られる部位であるため)
参考:ミドル男性の「若々しい印象」は、「ほほ」を見て判断されていることを明らかに
男性がスキンケアするメリット3:ビジネスチャンスが増える

「人の印象は見た目で9割決まる」といわれるように、対人関係において、第一印象は極めて重要。清潔感があると仕事に有利に働きます。
脂ぎった肌の営業マンは「不摂生な生活をしていそう 」「自制心がなさそう」とのイメージを与えてしまいがちです。カサカサ肌のコンサルタントは「不健康そう」「頼りにならなさそう」との印象をもたれてしまうかもしれません。
「仕事ができそう」と思われればその分チャンスも増えます。チャンスが増えれば出世しやすくなります。収入も上がり女性にもモテるでしょう。
スキンケアで最も大事なのは自分に合ったケア!あなたの肌タイプはどれ?

「おぉ!メンズのスキンケアってメリットづくしじゃないか」と思われましたか。しかし何も考えずにスキンケアをするのは危険です。肌にはタイプがあり、適切なスキンケアをしないと逆効果になることがあるからです。まずはあなたの肌タイプを知りましょう。
①脂性肌
脂性肌は、顔から皮脂が大量に分泌して、オイリーな状態な肌のタイプです。
②乾燥肌
乾燥肌は、肌が乾燥しやすく水分や油分があまり感じられないタイプで、男性に多いです。
肌トラブルを起こしやすい肌質でもあります。
③普通肌
脂性肌と乾燥肌の中間です。 水分と油分のバランスが保たれています。
④混合肌
混合肌は、額や鼻は皮脂でテカテカなのに頬が乾燥するなど、部位ごとの肌質の差が激しい肌質です。日本人に多いといわれています。
混合肌のなかにもタイプがあります。
- 乾燥よりの混合肌
- 脂性寄りの混合肌
- 敏感用の混合肌

通常、メンズの肌タイプは上記4つに分類されますが、本稿ではより掘り下げて解説するために、以下の2つも加えます。
⑤敏感肌
敏感肌はちょっとした刺激ですぐに荒れたり、かぶれたりするデリケート肌です。
⑥ニキビ肌
ニキビ肌はニキビができやすい、あるいはニキビができている肌です。
スキンケアの正しいやり方やアイテムの選び方は?肌質別に解説!

「自分の肌質はわかった!さあ、早速スキンケアを始めよう!」といきたいところですが、ちょっとストップ。メンズスキンケアにはやり方があり、ケア方法を間違うと十分な効果が得られないどころか肌トラブルを起こしてしまうことがあります。なので正しいやり方を知っておくことは必須です。以下ではスキンケアの正しいやり方・肌質別のコツを解説していきます。
スキンケアの基本は
- 「洗顔」で汚れを落とす
- 「化粧水」で美容成分を肌に届け、保湿する
- 「乳液」で成分を閉じ込める
のスリーステップです。
1「洗顔」で汚れを落とす

始めは洗顔です。
肌には汗や皮脂も溜まりますし、埃や排気ガスなどの汚れに1日中さらされています。
汚れが肌に残っていると化粧水や乳液が肌に浸透しにくく、効果が減少してしまいます。
【洗顔の目的】
- 肌に付着した汚れを取り除き、雑菌の繁殖を防ぐ
- 肌を清潔な状態にリセットし、化粧水や乳液を浸透しやすくする
洗顔の手順
1.手を洗う
まずは、しっかり手を洗いましょう。顔を洗う手が汚れていては本末転倒です。
2.素洗い
ぬるま湯で素洗いします。
3.洗顔料を泡立てる
洗顔料はしっかり泡立ててから使うのが基本です。しっかりと泡を作ることにより、汚れを浮かし、吸着させて落とします。
泡立てネットを使うと簡単に泡立てられるのでおススメです。
4.洗う
ついついゴシゴシやってしまいがちですが、擦ってはいけません。優しく洗いましょう。
洗いすぎると肌に本来必要な油分まで落ちてしまい、乾燥状態になります。すると、皮脂腺が「ヤバイ!もっと皮脂を出さなきゃ!」と皮脂を過剰に分泌してしまうのです。
保湿成分配合の洗顔料でも化粧水や乳液と同じような保湿効果は期待できません。
また「泡洗顔」がいいといわれますが、泡を顔に長時間つけるのはNG。洗顔料に含まれる界面活性剤が肌のバリア機能を担う油分を取り除いてしまい、かえって乾燥肌を招きます。
5.「30℃〜32℃」を目安にすすぐ
優しく洗ったら、すすぎます。ポイントはぬるま湯にすることです。
温度が高いと、皮脂を奪って乾燥の原因になりますし、反対に温度が低いと、皮脂や汚れが残る可能性があります。特に髪の生え際やフェイスラインに洗顔料が残るとニキビや肌荒れなどの原因になってしまいます。
「すぎ残し」のないようしっかりと洗い流しましょう。
6.清潔なタオルで拭く
汚れていない綺麗ななタオルで水分だけを拭き取ります。ここでも摩擦に気を付けて。
ゴシゴシ拭かず「ポンポン」と水気をとるような意識で拭いてください。
7.保湿へ
洗顔が終わった瞬間から肌の水分は蒸発し始めます。拭き取ったらすぐに保湿を行いましょう。
【洗顔のコツ】
- お湯の温度は30℃〜32℃
- ゴシゴシしない
- 優しく丁寧に
- 洗いすぎは逆効果
①脂性肌
【汚れを落とす洗顔】
脂性肌の人は、皮脂が原因でニキビなどの肌トラブルを起こしがち。洗浄力が強めの洗顔料で皮脂を丁寧に洗い落としましょう。
ただし洗いすぎはNGです。
【洗顔料の選び方】
◎洗浄力が強めのものをチョイス
脂性肌は
- 泥(クレイ)
- 酵素
などの成分が入っているものを選ぶと良いでしょう。皮脂や汚れをしっかりと吸着し、除去してくれます。
②乾燥肌
【落とし過ぎない洗顔】
乾燥肌は、水分・油分共に少ないので洗いすぎないことが重要です。皮脂がもともと少ないところを、さらに洗顔料で皮脂や潤いをとってしまうと乾燥がますます進みます。
また、熱いお湯だと蒸気と共に潤いが逃げやすくなってしまいますので、29~30度くらいのぬるま湯を使いましょう。
【洗顔料の選び方】
◎保湿成分を意識
乾燥肌の人は保湿成分が重要です。
- 「ヒアルロン酸」
- 「コラーゲン」
などが配合されているものをチョイスしましょう。突っ張り感を抑えることができます。
③普通肌
【摩擦をなるべく与えない】
ゴシゴシ擦る洗顔は、普通肌でも刺激になるので注意が必要です。
摩擦をできるだけ与えないように洗いましょう。
ただ、普通肌は過度に洗い方を気にする必要はありません。
【洗顔料の選び方】
◎幅広い選択肢がある
普通肌はどのようなものを選んでも比較的トラブルは起きにくいですが、男性肌はデフォルトで乾燥しがちなので、強いておススメを挙げるなら、保湿力の高いものです。
香りや使用感、値段を基準に選んでも問題ありません。
④混合肌
【油っぽいところと乾燥しがちなところを洗い分ける】
混合肌は、皮脂っぽい部分と乾燥が気になる部分で洗い分けましょう。
Tゾーンは、らせんを描くようにクルクル転がし入念に洗い、頬はさっと泡を広げる程度で済ませます。皮脂が目立つTゾーンと乾燥しがちな頬・目元・口元で洗い方を変えることでちょうどよく洗えます。
乾燥よりの混合肌は、皮脂の分泌量が多いTゾーンだけ洗顔料で洗い、他はぬるま湯のみで洗うようにすると良いでしょう。
【洗顔料の選び方】
◎肌質にあったもの、混合肌専用のものがおススメ
- 乾燥よりの混合肌は保湿成分
- 脂性寄りの混合肌は皮脂を抑制する成分
- 敏感よりの混合肌は抗炎症作用やアレルギーテスト済み
を意識するのが良いでしょう。
混合肌専用のものもおすすめです。
⑤敏感肌
【肌への負担を最小限に抑える】
肌トラブルを引き起こしがちな敏感肌が最も注意を払うべきは肌への負担を抑えること。
こすらずに、きめ細やかな泡で優しく洗顔しましょう。
洗いすぎないことも大切です。
【洗顔料の選び方】
〇低刺激・無添加のものがおススメ
敏感肌の人は刺激性の成分や添加物に要注意です。
- 香料
- 着色料
- エタノール
が含まれているものは避けることを意識しましょう。
⑥ニキビ肌
【優しく・洗いすぎず】
ニキビ肌の方も洗いすぎないことが重要です。洗いすぎると皮脂が落ち、皮脂の過剰分泌に繋がります。
洗顔ブラシ・スクラブもNG。摩擦が起きると角質層が厚くなりニキビが悪化します。
刺激を避けて優しく洗うようにしましょう。
【洗顔料の選び方】
◎思春期ニキビは「洗浄力」「抗炎症成分」を重視
◎大人ニキビは「アクネ菌対策」「保湿力」を意識
ニキビ肌は、思春期ニキビなのか、大人ニキビなのかで選ぶべきアイテムが異なります。
思春期ニキビは通常、皮脂が過剰分泌されることによる毛穴のつまり・炎症が原因ですから
- 洗浄力の高いもの
- 「グリチルリチン酸ジカリウム」など抗炎症分
が有効です。
対する大人ニキビはターンオーバーの乱れが主な原因ですから、刺激性のものは逆効果になることもあります。洗浄力よりも
- アクネ菌対策
- 保湿力
を意識しましょう。
「ノンコメドジェニック処方」かもどうかも重要なポイントです。ノンコメドジェニック処方とはニキビになりにくい処方の化粧品で、一定の基準を満たしています。
医薬部外品を選ぶのもおススメです。
2「化粧水」で保湿する

洗顔して皮脂や汚れが落ち、さっぱりしました。しかし洗顔後の肌はアルカリ性に傾いているため、肌のpHバランスをできるだけ早く正常な状態へと戻してあげることが大切です。
化粧水は洗顔でアルカリ性よりになったphを酸性側に引き戻す役割を果たします。また前述のとおり男性肌は乾燥しがちです。化粧水で水分や油分などの保湿成分を与え、ケアしてあげなければなりません。

出典:https://eijingukea.nahls.co.jp
pH(ペーハー)とは、水素イオン濃度指数のことで、物質が酸性なのか、アルカリ性なのかを、具体的な指数によって表したものです。0から14に分けられていてpH7が中性です。
【化粧水の目的】
- 水分や油分などの保湿成分を与える
- 洗顔後の肌のphバランスを整える
化粧水の使用手順
1.適量を手のひらに出す
洗顔後(入浴後)の水分を優しくタオルで拭き取ったら、化粧水を手に取り手のひら全体に広げます。1回の分量は化粧水によって異なります。迷ったら500円玉大を目安にしてください。
2.顔全体をを包み込むように化粧水を優しく馴染ませる
顔を両手でおおい、ゆっくりとおさえるように馴染ませていきます。
3.気になる部分に重ねづけ
目元や口元は特に乾燥しがちなので、重ねづけしましょう。しっかりと保湿できます。
【化粧水のコツ】
- タイミングは洗顔後(入浴後)すぐ入浴後や洗顔後、肌の水分は驚くほどに早く蒸発していきます。そのため、水気を含んでやわらかい洗顔後の肌にすぐ化粧水をつけるのが理想的です。
- たたかない、こすらない早く浸透させようと擦る人もいますが、刺激になるので絶対にやめましょう。またテレビCMのようにバシバシたたくようにつけるのもNGです。肌に刺激を与えてしまいます。
①脂性肌
【顔の部位ごとに使い分ける】
水分と油分のバランスが崩れている脂性肌は、しっかりと浸透させることを意識しましょう。肌をひきしめて、汗や皮脂分泌を抑制する『収れん化粧水』は、男性に好まれますが爽快感を重視したものが多く保湿力が弱いことが多いです。
【化粧水の選び方】
◎収れん化粧水と柔軟化粧水を使い分ける
さっぱり系の化粧水にはうメントールやアルコールが配合されているので、顔全体に使うと乾燥をまねきます。額・鼻・アゴなど皮脂分泌の多い部分にだけ「収れん化粧水」を使い、頬には「柔軟化粧水」を使うとよいでしょう。
【収れん化粧水とは】
収れん化粧水とは、肌に適度な水分を補い、皮脂分泌をコントロールし、肌をひきしめ、キメを整える清涼感ある化粧水のこと。
トーニングローションやアストリンゼントローションとも呼ばれる。(コスメコンシェルより引用)
【柔軟化粧水とは】
柔軟化粧水とは、肌に適度な水分を補い、肌を柔軟にし、みずみずしくなめらかな肌に整える化粧水のこと。
次に使う化粧品のなじみも高める。化粧水と言うとこの柔軟化粧水を指すのが一般的。ソフナーやソフニングローションなどとも呼ぶ。(コスメコンシェルより引用)
②乾燥肌
【たっぷり肌に浸透させる】
カサカサ乾燥肌の人は化粧水をたっぷり肌に浸透させるのが大事です。
特に乾燥がひどい人は保湿美容液もプラスするとよいでしょう。
保湿美容液というと女子っぽい印象がありますが、メンズ専用の保湿美容液も販売されていて、人気です。
【化粧水の選び方】
◎保湿成分や低刺激のものを
乾燥肌は、保湿力の高いものや低刺激処方の化粧水をチョイスしましょう。
③普通肌
【しっかり保湿】
普通肌でも男性肌は乾燥しがちですからしっかりとうるおいを与えてあげることが重要です。手の平で顔全体を包み込むように覆い、優しくハンドプレスしましょう。
【化粧水の選び方】
◎迷ったら保湿力の高いものを
水分量と皮脂量のバランスが取れている普通肌は、神経質になる必要はありません。迷ったら保湿力の高いものを選ぶとよいでしょう。
④混合肌
【部位ごとに使い分けを】
混合肌も保湿をしっかりにおこなうことが重要です。ただし部位ごとに肌質が異なる混合肌は化粧水の使い方にもちょっとしたコツがあります。
まず油っぽい部分には一度づけ、乾燥が気になる部分には重ねづけしましょう。
部位ごとに使い分けることで化粧水の効果をしっかりと得られます。
【化粧水の選び方】
◎保湿成分を意識。混合肌専用も〇
混合肌の人は保湿成分に注目。保湿力の高い成分を配合したものをチョイスしましょう。
混合肌用の化粧水もおすすめです。
⑤敏感肌
【刺激を最小限に】
敏感肌の人は、何度かに分けて手のひらで優しく押さえ付けるようにして化粧水をつけましょう。 そして絶対に擦らない・たたかないこと。
擦ったりたたたいたりすると刺激になり肌トラブルに繋がるリスクがあります。
【化粧水の選び方】
◎低刺激のもの、敏感肌用がおススメ。女性用もアリ
メンズコスメの化粧水は爽快感を重視したものが多いですが、この手のタイプに含まれるメントールやアルコール分は敏感肌の人には刺激となり肌トラブルを引き起こす場合があります。刺激の少ない女性用を検討してもいいでしょう。
必ずしもメンズ用にこだわる必要はありません。
⑥ニキビ肌
【摩擦を与えない】
ニキビ肌の人は化粧水をつけることに抵抗があるかもしれません。しかしニキビケアには保湿が重要です。化粧水で肌に水分を補い、肌荒れを防ぐことはニキビ肌のスキンケアとして理にかなっています。
ポイントは、とにかく摩擦を与えないことです。擦らず手のひらで覆うようにプレスしましょう。
【化粧水の選び方】
◎抗炎症成分配合のものやニキビケア専用化粧水がおススメ
「低刺激設計」の化粧水や抗炎症成分配合のものを選びましょう。またニキビのもとになりにくい処方の化粧水や、「収れん化粧水」や不要な角質を取り去り、うるおいを浸透しやすくする「ふき取り化粧水」などもおすすめです。
3「乳液」で美容成分を閉じ込める

男性がスキンケアをする場合洗顔と化粧水で終わらせてしまう人が多いですが、乳液までしっかりと行うことが大切です。乳液は、化粧水や美容液の成分を閉じ込めるためのアイテムで油分と水分をバランスよく配合します。
化粧水や美容液だけでは、肌表面から有効成分が蒸発してしまいます。そこで乳液を使い肌の内側にうるおいや有効成分を閉じ込めるわけです。
乳液は、いわば仕上げのアイテムといったところでしょう。
【乳液の目的】
- 肌にうるおいを与える
- 化粧水や美容液の成分を肌内部に閉じ込める
乳液の使用手順
1.手のひらに乳液を出し両手で温める
まず手のひらにパール大程度の分量乳液をだします。このとき手で温めることで馴染みやすくなります。
2.頬からあご、額へ馴染ませる
乾燥しやすい頬からあご、額へと手のひらで優しく馴染ませていきます。
3.目元や口元は指先を使って念入りに
目元や口元など特に乾燥しやすい部分には、指先を使って念入りに馴染ませていきます。
4.再度顔全体をハンドプレス
再度手のひらで顔全体を覆うように馴染ませていきます。
【乳液のコツ】
- 規定量を使用商品記載の通りの量を使うのがコツ。少なすぎると十分に効果を得られず、つけすぎると肌トラブルの原因になります。
- 手で温めてから塗る10秒ほど手で温めてから塗るのもポイントです。人肌で温めると肌に浸透しやすくなります。
- 肌状態に合わせて塗り方を調整する乳液には油分も含まれています。油っぽい部分にオイリーな乳液をたくさん付けると肌トラブルにつながる恐れがあるので、肌状態に合わせてつけ方を調整することが大切です。
①脂性肌
【油っぽい部位は薄塗り】
乳液には油分も含まれています。
油っぽい部分にたくさん付けると肌トラブルにつながる恐れがあります。脂性肌の人は皮脂が多い部分のTゾーンは薄めに塗り、乾燥しやすいUゾーンを中心につけるのがポイントです。
【乳液選び方】
◎さっぱりしたものを。油分が多いものは避けて
油性肌の人はさっぱりタイプのものを選ぶようにしましょう。間違っても油分が多い乳液は選ばないこと。
②乾燥肌・⑤敏感肌
【しっかり重ねつけ】
②乾燥肌・⑤敏感肌はきっちり保湿することが肝心です。
適量を全体的になじませた後、目元や口元など乾燥しやすい部位にしっかり重ねつけをし、保湿してあげてください。
◎アルコールフリー・低刺激性がおススメ肌トラブルを起こしやすい②乾燥肌や⑤敏感肌の人はアルコールフリーなど低刺激性のものを選びましょう。乳液だけでなくクリームも併用してもいいかもしれません。
③普通肌
【多すぎず、少なすぎず】
普通肌でも乳液は必要です。目元や口元などの乾燥しやすい部分には丁寧に塗りこみ、その他の部分にはサッと済ませるとよいでしょう。
【乳液の選び方】
◎好みで選んでOK!ワンランク上のものもアリ
トラブルが少なく、水分量と皮脂量のバランスが取れているケースが多いので、美肌成分が含まれたものなど、ワンランク上の肌効果を叶える乳液を選ぶことができます。
使い心地や香りで使用感で選んでも大丈夫です。
④混合肌
【部位ごとに使い分けを】
混合肌の人も化粧水だけで済ませてはいけません。肌質にかかわらず、化粧水の後は乳液を使うことが必要です。
皮脂の分泌量が多いTゾーンは油分の多い乳液は避けるのがポイント。肌トラブルに繋がりかねません。
◎オイルフリーまたは混合肌専用乳液を
べたつかず、保湿もできるオイルフリーの乳液を選ぶとよいでしょう。混合肌用の乳液もあります。
⑥ニキビ肌
【ニキビの部分を避けて使用】
「ニキビ肌の方は乳液を使用しないほうがいいのでは?」と思われるかもしれませんが、ニキビ肌にも乳液は必要です。
ただし油分はニキビを悪化させるので、ニキビの部分にはなるべく乳液は塗らず、乾燥が気になる部位にのみ使用するようにしましょう。
【化粧水の選び方】
思春期ニキビなのか大人ニキビなのかで選ぶべきアイテムが変わってきます。
- 思春期ニキビは抗アクネ菌作用のある乳液
- 大人ニキビはオイルフリー乳液
思春期ニキビの場合はニキビの原因菌であるアクネ菌を殺菌する作用のある乳液を選ぶようにしましょう。
他方大人ニキビには抗アクネ菌作用があるものは向きません。殺菌作用が常在菌にまで働きかけ、本来必要な菌まで殺してしまうことがあるからです。大人ニキビはオイルフリーの乳液を選ぶようにしましょう。
自分に合ったケアを継続し、理想の肌を手に入れよう

スキンケアは自分の肌質に合った方法でおこなうことが重要です。また普段化粧をしない男性にとって、スキンケアは面倒に感じるかもしれません。しかしモテ肌は一日にしてならずです。正しい方法で継続的にスキンケアし、女子に触られるまくる肌をゲットしましょう。